「浸水シミュレーション」の解説


---使い方---
このシミュレーションでは,地震による津波や,地球温暖化などで海水面が上昇した時に,どこまで水面に覆われるかを青色で示すことができます.

使い方は簡単で,「オーバーレイ_2」の「水位:」と表示されているスライドバーで,上昇する海水面の高さを変更するだけです ( 数値を直接入力することもできます ).
また,デフォルトでは,シームレス地質図が表示されており,地図上でクリックすると地質の説明を見ることができます.

背景地図は,標準地図(国土地理院)/写真(国土地理院)から選択することができます.

---解説---
このシミュレーションでは,国土地理院が提供する標高タイルおよび 基盤地図情報を元に,標高データをPNG画像として保存した 「PNG標高タイル」を利用しています.

アルゴリズムは,指定標高以下を塗色するという単純なものです.
このため,例えば実際の津波の到達範囲とはかなり異なります. 2011年の東北地方太平洋沖地震では,福島県相馬港で観測された津波の高さは9.3m以上ですが, 遡上高( 海岸から内陸へかけ上がった高さ )は岩手県大船渡市の綾里湾で40.1mに達しています.

このシミュレーションは,地球温暖化による影響もシミュレーションできます.

今から6,000年前は縄文海進といって,現在よりも4mほど海水面が高かった時代があります.
さらに13万年前は5~10m高い時代があり,下末吉海進と呼ばれています.

ただし,地形自体が現在とは大きく異なるので,シミュレーションによる図はあくまでも仮想上のものになります.