2019/6/24更新
 DDマップ仕様には,JSONフォーマットの仕様と,それを利用するための規定が含まれます.

バージョン


0.1 ( 2019-06-24 )
 DDマップでは,HTMLのドラッグ&ドロップAPIを使って地図データの受け渡しを行います.受け渡されるデータには以下の3種類があります.
  • JSON文字列
  • JSONファイルへのリンク
  • JSONファイル
  •  DDマップでは,データを渡す側のWebサイトをDDマップストア,受け取る側のWebサイトをDDマップビューアと呼びます.上記の3種類のデータのうちの最後のJSONファイルは,Webブラウザではなく,ファイルエクスプローラ等のアプリケーションがデータを渡す側になります.
     受けた渡されるJSONは,次項のJSONオブジェクトのTileLayerとして規定されます.

    JSONオブジェクト


    ファイル形式

     ファイル形式はRFC 8259で規定されているJSON形式を使用します.
     ファイル拡張子は'json’,MIMEタイプは 'application/json'を使用します.

     DDマップビューアは,未知のキーを存在しないかのように扱わなければなりません.また,キーの値が無効な場合は,その値が存在しかないかのように扱わなければなりません.必須のキーの値が無効な場合は,そのデータ自体が無効であるとして,処理を中止しなければなりません.
    DDマップで受け渡しするJSONファイルのルートオブジェクトはTileLayerです.

    TileLayer

    属性は以下の通りです.
    名称データ型内容省略とデフォルト補足
    url文字列タイルURLテンプレート*1必須
    title文字列タイルマップのタイトル必須例)"20万分の1地質図幅「北見」"
    minZoom非負の整数ズームレベル最小値デフォルト値 0
    maxZoom非負の整数ズームレベル最大値デフォルト値 18
    bounds文字列緯度経度範囲.
    360度形式の数値で表した [ [ s, w ], [ n, e ] ] 形式)
    デフォルト値 無し
    attribution文字列アトリビューションコントロールに表示する帰属を表すHTML文字列デフォルト値 ""Leafletでは地図ビューア上に表示されます.著作権者ないしタイルプロバイダーの要請に対応できます.
    minNativeZoom非負の整数タイルリソースが利用できるズームレベル最小値デフォルト値 無しこの値以下でminZoom以上のズームレベルのタイルはレベルが minNativeZoomのタイルから自動的に生成されることが期待されます.
    maxNativeZoom非負の整数タイルリソースが利用できるズームレベル最大値デフォルト値 無しこの値以上でmaxZoom以上のズームレベルのタイルはレベルが maxNativeZoomのタイルから自動的に生成されることが期待されます.
    legendURL凡例情報を表すためのURL(png,jpg, gif,svg,html,json)デフォルト値 無し
    legendDataURLJSON形式の凡例データを取得できるURLデフォルト値 無しパレットタイルではポイント情報の表示にも使用できる
    point文字列凡例情報URLテンプレート*2デフォルト値 無し

    *1 タイルURLテンプレート

     地図タイルを呼び出すために使用する以下のような文字列で,"{x}", "{y}", "{z}"といったキーワードが埋め込まれています.これらのキーワードは,DDマップビューアの中で実際の値(タイル座標やズームレベル)に変換されて使用されます.
    (例) 20万分の1日本シームレス地質図V2
    https://gbank.gsj.jp/seamless/v2/api/1.2/tiles/{z}/{y}/{x}.png

    *2 凡例情報URLテンプレート

     凡例情報を呼び出すために使用する以下のような文字列で,"{lat}", "{lng}"というキーワードが埋め込まれています.これらのキーワードは,DDマップビューアの中で実際の値(360度表現の緯度及び経度)に変換されて使用されます.

    補足

    複数のレイヤをまとめたり,木構造にしたりする機能はありません.

    バージョン履歴


    バージョン日付概要
    0.1.0(2019-06-24)最初のバージョン