データタイルマップ - 作成方法


 データタイルマップの作成は,通常は以下の2つの工程にわけられます.
  1. メッシュ状の物理データを画像化
  2. 投影法,範囲などを指定してタイル画像を生成

1.メッシュ状の物理データを画像化

 一部のリモートセンシングによるデータのように,初めから画像になっている場合はこの工程は不要ですが,それ以外の場合は何らかの方法で画像にしてしまうとデータタイルマップの作成が簡単です.CSVやXML,バイナリーフォーマットになっている場合は変換が必要です.この工程の作業内容はそのデータを扱う分野に依存する部分が大きいので多くの場合汎用のGISツールは使えず,専用のプログラムを作成したり,探した入りする必要があります.
 なお,データタイルマップ(Webアプリケーション一般にですが)では256諧調までしか使えませんので,16bitグレイスケールなどは別のフォーマットに変換する必要があります.

2. 投影法,範囲などを指定してタイルを生成

 一度画像にしてしまうと,後は様々なGISアプリケーションやツールでタイル化が可能です.この工程は通常の地図タイルと同じなので,多くのGISアプリケーションで対応可能です.
 ただし,データタイルマップで低ズームレベルのタイル画像を作成する場合は,データの性質によってリサンプルアルゴリズムを適切に選ぶ必要があります.通常は平滑化や最近隣法が選ばれますが,データによって好ましくない場合もあります.地質図の場合は,低解像度では小さいポリゴンがつぶれてしまうので,多数決解決法(ある範囲内で最も出現度が多い値を採用する)が優れていると思われます.