データタイルマップ ( Data Tile Map ) 仕様


 データタイルマップは,地図上の面的なデータをインターネットを通じて提供するためのベースとなるフォーマットで,ユーザーの要望に応じて柔軟かつ高速に変換できることを目的としています.通常のWeb地図で利用されている地図画像のタイルマップを数値データに応用したもので,インターラクティブなWeb地図サービスの構築が可能になります.

仕様


名称

データタイルマップ ( Data Tile Map )

バージョン

1.0.1 ( 2019-02-13 )

画像ファイルフォーマット

 PNG(Portable Network Graphics) 24ビットまたは32ビットRGB,8ビットインデックスカラー
 GIF(Graphic Interchange format)

データ表現

 データタイルマップでは,ピクセルのR,G,B値をデータとして利用します.
 これらをどのように利用するかはデータタイルマップを提供するサービスに依存しますが,もっとも一般的な扱い方として,R,G,Bの各1バイトを上位バイトから割り当てて24ビット符号無し整数として扱う方法が考えられます.この値を「ピクセル値(pixel value)」と呼ぶことにします.ピクセル値は R× 256 × 256+ G × 256 + Bで求められます.
 R,G,Bを上位バイトから割り当てたものを符号付き24ビット整数として扱うこともできます.
 以下に上記2通りの場合で利用できる値の範囲を示します.

最小値最大値
符号無し整数  0 16,777,215
符号付き整数 -8,388,608 8,388,607
 上記はスカラー値として利用していますが,24ビットのデータ幅を分割してベクトル値として利用することも可能です.

無効値

 完全に透明な画素(不透明度0)を無効値として扱います.このため,無効値を表現するためには透明度を扱える画像ファイルフォーマットである必要があります(PNG32ビットRGBなど).
 不透明度が0以外または指定されていない場合は有効な値として扱います.通常は,有効な値は不透明度を1とすることを推奨します.
 なお,タイルセットの中でファイルフォーマットが混在することは妨げません.

補足


  • タイルのピクセルサイズは既定しません
  • 地図投影法は既定しません
  • タイル分割法,タイルパスの書式は規定しません

履歴


日付バージョン概要
2019-02-13 1.0.1 透明・不透明に対する不透明度の値の誤りを修正
2016-05-20 1.0.0 PNG標高タイル(ver 0.6.3)の上位規格としてデータタイルマップ仕様を作成